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2026/06/09

クリエイターと営業の「切っても切れない関係」後悔してから気づいた両輪の大切さ

こんにちは! axis.代表の松下です。

今日は、多くのクリエイターが一度は耳を塞ぎたくなるテーマ、「営業」について本音で話そうと思います。

クリエイターと営業。 世間一般では、この2つって完全に真逆のものとして捉えられがちですよね。

  • クリエイター:自分のアイデアや経験を突き詰めて、いいものを作る人。
  • 営業:外に出て、ガツガツ仕事を取ってくる人。

「自分は作る人間だから、営業なんてガツガツしたことはやりたくない」 「営業はクリエイティブな中身をわかってくれない」

そんな風に、どこか心のシャッターを下ろしてしまうクリエイターの気持ち、僕もめちゃくちゃよく分かります。

もともと、良いクリエイターの方ほど黙々と作業をすることを苦手ではないと言う人が多いと思います。
また、クリエイションに多くの時間を割いている分営業活動をする時間なんてないよ。っていう方も多いはず。

でも、僕自身会社を立ち上げて丸3年が経ち、4年目を迎えた今、僕は強く確信していることがあります。

それは、「クリエイションと営業は、どちらか片方だけでは絶対に生き残れない両輪である」ということです。

1. 「インプット」だけで終わるクリエイターの恐怖

クリエイターとして、日々新しい技術を学んだり、インプットを続けたりするのは当然のことです。 僕らの世界で言えば、新しい編集技術や機材の使い方を勉強したり、ライティングの新しいアプローチを試したりすること。

でも、ここで絶対に間違えてはいけないポイントがあります。

それは、すべての勉強は「アウトプット(世に出すこと)」のためにある、ということ。
そして、そのアウトプットとはクライアントの課題を解決する手段の一つということ。

どれだけ素晴らしい技術があっても、どれだけ深いこだわりを持っていても、それが誰にも知られなければ、世の中に存在していないのと同じになってしまいます。

力を発揮する場所すら与えられず、ずっと「知られない原石」のまま埋もれていってしまう。これって、クリエイターにとって一番悲しいことだと思うんです。

逆に、じゃあ営業だけをガツガツやればいいかというと、それも違うと思っていて、 自分のなかに「何が本当にお客さんのためになるのか」という審美眼がないまま仕事だけを取ってきても、それはただの「作業」を引き受けているだけになってしまうからです。

だからこそ、両方のバランスが絶対に必要なんです。

2. 自分の「最大の後悔」を、あえて告白します

そんな偉そうなことを言っていますが、実は僕自身、最初は営業というものをほとんどしてきませんでした。

「自分のクリエイションをSNSやポートフォリオでオープンに発信していれば、自然と仕事は入ってくるだろう」

本気でそう思っていたんです。

確かに、ある段階まではそれで上手くいきました。 でも、そのやり方がずっと通用するわけではありませんでした。

うちは法人というスタイルになり、一緒にサポートしてくれるチームメンバーも揃ってきました。そうなった段階で、みんなを守り、さらに自分たちがステップアップしていくためには、それまで以上の繋がり(コネクション)必要になったんです。

いま振り返って、かなり大きな後悔として残っていることがあります。

それは、「もっと早くから、ネットワークを広げる努力をしておけばよかった」ということ。

ここで言うネットワークを広げるというのは、SNSに動画をアップすることではありません。 自分が本当に「やりたい!」と思える仕事、僕らでいうと、予算感があって、認知度が高くて、企業の根本に関わるような「ブランディング」の仕事を持っている人たちのそばに行く、ということです。

大きな制作会社だったり、広告代理店だったり、自分たちより大きな仕掛けをしている人たちのそばに行って、いろんなことを学ぶ。

実は、その環境に飛び込むこと自体も、クリエイターとしてめちゃくちゃ大切な「勉強」の場だったんですよね。

3. クリエイターの営業は、「ガツガツ」じゃない

「商売だし、経済活動なんだから営業が必要なのは分かる。でも、やっぱり営業って苦手です。人付き合いが苦手だからクリエイターになった部分もあるし……」

そう思う人も多いはずです。実際、職人気質な人ほどコミュニケーションに苦手意識を持っていたりします。

位置づけとして、クリエイターの営業は、断られてナンボの「ガツガツした飛び込み営業」ではありません。そんなことをする必要は一切ないんです。

なぜなら、僕たちは「相手の課題を解決するソリューション(解決策)」を提供できる側だからです。

大手代理店や制作会社が求めていること

いま、大きな制作会社や広告代理店の方々と話をすると、皆さん共通して「ある悩み」を抱えています。

それは、「技術はあっても、ちゃんとしたビジネスのコミュニケーションが取れるクリエイターが本当に少ない」ということ。

相手が何に困っているのか、何を求めているのか。 相手の悩みを想像して、「だったら、僕らのクリエイティブでその課題を解決できますよ」と手を差し伸べる。

これって、ガツガツした売り込みではなく、ただの「困りごとの解決」ですよね。 これが、クリエイターがやるべき営業の形なんです。

ちゃんとしたコミュニケーションが取れるだけで、それだけで好印象を与えられると思います。

4. 中小企業の社長が抱える、もっと身近な「わからない」

もうひとつ、僕たちクリエイターが直接企業(エンドユーザー)にお話を伺いに行くときに、絶対に忘れてはいけない視点があります。

僕たちクリエイターって、つい「ものすごいハイクオリティなブランディング映像を作らなきゃ!」「壮大な提案をしなきゃ!」と、勝手に身構えてしまいがちですよね。

でも、特に年配の経営者の方々が現場で抱えているリアルな課題って、実はもっともっと手前にあるんです。

「会社の認知を増やしたいんだよね」 「SNSが良いって聞くからやってみたいんだけど、正直、何から手をつけていいか全くわからないんだよ」

こういう、僕たちにとっては当たり前に感じるような「小さな壁」に、社長さんたちは本気で頭を悩ませています。

僕たちが解決すべきなのは、何も「最先端の映像表現」だけではありません。

「それなら、まずはスマホで簡単に撮れるこういう動画から始めてみませんか?」 「僕たちが機材の選定や、最初のやり方の部分をサポートしますよ」

そんな風に、相手の目線に合わせて、小さな「わからない」にそっと寄り添ってあげること。 これも立派なソリューションであり、クリエイターにしかできない最高の「営業」なんです。

相手の「困ったな」のレベルに合わせた、等身大の提案。 これができるようになると、ガツガツ営業しなくても、自然とお客さんの方から信頼して頼ってもらえるようになります。

5. 結局のところ、仕事は「好きなやつ」にしか回ってこない

いま、僕は意識して「人とリアルに会う回数(頻度)」を増やすようにしています。

世の中にはマッチングサービスもあるし、SEOを頑張る方法もある。さらにAIだってどんどん進化しています。

だけど、どれだけ時代が変わっても、「結局のところ、仕事は人と人との付き合いでしか広がっていかない」というのが僕の結論です。

ビジネスの冷たい割り切りだけじゃなく、「こいつ、なんかいいな」「こいつと一緒に面白いものを作りたいな」という、人間的な『好き』の感情がある相手にしか、人は仕事を任せたいと思わないんだと思います。

だからこそ、外に出て人に会い、相手の悩みに耳を傾け、自分という人間に興味を持ってもらう。 これは、ただ仕事を取るための手段ではなく、自分自身を人間的に成長させる最高の機会でもあります。

6. 結び:大好きなものづくりを、長く続けるために

腕があるクリエイターほど、自分が本当にやりたい仕事ができない状態が続くのは、ものすごいストレスになります。

「こんなはずじゃないのに」と思いながら、クオリティの低い案件をこなし続けるのは、自分の感性をすり減らすだけです。

だったら、ほんの少しだけ勇気を出して、外の世界と接点を広げてみませんか?

営業をして、ネットワークを広げて、安定した仕事の基盤ができるからこそ、僕たちはもっともっと、大好きなクリエイションに深く集中できるようになるんです。

クリエイションと営業。 この2つの車輪をバランスよく回して、長く、楽しく、プロとしてのものづくりを続けていきましょう!

では、また!