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2026/03/25

クリエイティブを仕事にするまで#4クオリティは大事、人柄はもっと大事。

カメラを用意して、名刺を作って、実際に知り合いの方から仕事をもらえるようになる。
ここまで来ると、いよいよ映像を仕事にしていく実感が少しずつ出てくると思います。

でも、このタイミングで大事になってくるのは、ただ映像が上手いことだけではありません。
もちろん、クリエイターとしての能力はすごく大事です。撮影も編集も、構成も、色も、音も、結局は少しずつ勉強して積み上げていかなければいけないし、それをやめたらそこで止まってしまうと思います。

ただ、最初から能力が高い人なんて、ほとんどいません。
始めたばかりの頃は、できないことが多くて当たり前です。だからこそ、その時の自分が持っているものを全部出すことがまず大事なんだと思います。

完璧じゃなくてもいい。
でも、今の自分にできることをちゃんとやる。
わからないなりに考える。
手を抜かずに向き合う。
まずはそこからだと思います。

クライアントが見ているのは、作品のすごさだけではない

映像を作る側にいると、どうしても「もっとすごい映像を作らないと選ばれない」と思ってしまいがちです。
もちろん、良いものを作ろうとする姿勢は大事ですし、それはこれからもずっと必要です。

ただ実際には、クライアントが僕らクリエイターの思っているほど、ものすごく高い完成度だけを求めているわけではないことも多いです。

それ以上に見られているのは、この人にちゃんと任せられるかどうか。
安心してお願いできる相手かどうか。
そこは思っている以上に大きいと思います。

返事がちゃんと返ってくるか。
約束したことを守るか。
納期を守るか。
何かあった時にきちんと相談できるか。
そういう一つひとつのことが、仕事では本当に大切です。

映像のクオリティももちろん大事だけど、仕事として見た時にまず求められているのは、安心して任せられる人であること。
最初のうちは特に、そこがすごく大きいと思います。

誠実さは、言いなりになることではない

ここで勘違いしてほしくないのは、誠実であることと、相手の言いなりになることは全然違うということです。

クライアントのことを考えるのは大事です。
何を必要としているのか、どんな目的があるのか、どこに困っているのかを考える。
そのうえで、自分ならどうした方がいいと思うのかを考えて、ちゃんと提案する。
それが仕事に対して誠実であるということだと思います。

ただ「わかりました」と何でも受け入れることが誠実さではないし、YESばかり言うことが信頼につながるわけでもない。
むしろ、相手のためを思って考えた結果、こうした方がいいですと伝えられることの方が、長い目で見れば信頼につながることも多いです。

だから大事なのは、いい人になることではなくて、自分の中に仕事に向き合う軸を持つことなんだと思います。
目の前の相手にちゃんと向き合って、自分の頭で考えて、責任を持って進める。
その姿勢が結果として信頼になるんだと思います。

小さなことの積み重ねが、信頼になる

これは本当に当たり前のことなんですが、仕事って結局、そういう当たり前の積み重ねでできていると思います。

挨拶をすること。
返信を返すこと。
電話で丁寧に対応すること。
請求書をきちんと出すこと。
納期を守ること。

どれも派手なことではないし、作品づくりそのものとは少し違うように見えるかもしれません。
でも、こういう小さなことが少しずつ積み重なって、この人なら大丈夫だと思ってもらえるようになるんだと思います。

逆に言うと、映像がそこそこ良くても、連絡が遅かったり、納期にルーズだったり、対応に不安があると、次は頼みにくくなってしまう。
仕事って、そういうものだと思います。

今思えば、独立当初は、こういったものに気づかず失礼をしていたことも多かったと思います、、、、、。。反省。

クリエイション以外もしっかりとやっていくことが大事だと思います。

目の前の一件を大切にする

仕事が少ないうちは、どうしても次の仕事、次の出会い、新しい営業先、みたいなことに意識が向きやすいです。
もちろん広げていくことも大事なんですが、それ以上に大事なのは、今目の前にある一件をちゃんと大切にすることだと思います。

一回の仕事でしっかり信頼してもらえれば、また次に声をかけてもらえるかもしれない。
そこから紹介につながることもあります。
実際、仕事ってそうやって少しずつ広がっていくことが多いです。

だから、いろんなところに手を伸ばす前に、まずは今もらっている仕事にちゃんと向き合う。
その一件をきちんと終える。
それが結果的に次の仕事につながっていくんだと思います。

スキルは伸ばし続ける。でも姿勢は今すぐ持てる

クリエイターとして生きていくなら、スキルを磨き続けることは絶対に必要です。
それは間違いありません。
でも最初のうちは、能力が足りないことを悩みすぎるより、その時の自分にできることをきちんと出し切ることの方が大事な場面も多いです。

そして、誠実に向き合う姿勢は、スキルと違って今日からでも持てます。
返信を返すことも、納期を守ることも、丁寧に対応することも、相手のことを考えて動くことも、今の自分から始められることです。

最初の仕事が少ない時期ほど、そういう姿勢がそのまま自分の信用になっていく。
派手ではないけれど、それが仕事を続けていくうえで、いちばん土台になる部分なんじゃないかなと思います。

スキルはこれから伸ばしていける。でも、誠実に仕事と向き合う姿勢は、今この瞬間からでも持てる。だからこそ最初のうちは、その姿勢がいちばん大きな武器になると思います。

Posted byMatsushita