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2026/01/21

現場で信頼される機材セッティングの考え方— プロっぽさは、機材の量では決まらない —

撮影現場に入ったとき、
「このチーム、安心して任せられそうだな」
そう感じてもらえるかどうかは、実は撮影が始まる前にほぼ決まっています。

カメラのメーカーや、最新機材を使っているかどうかよりも、
機材の“組み方”や“考え方” に、そのチームの姿勢が表れます。

今日は、僕自身が現場で意識している
「信頼される機材セッティング」について書いてみようと思います。

機材は「多いほど安心」ではない

これは、よく誤解されがちなポイントです。

確かに、機材が豊富な現場は一見すると心強く見えます。
でも、実際には

  • 使われない機材が多い
  • セッティングに時間がかかる
  • 誰が何を管理しているのか分からない

こうした状態は、逆に不安を生みます。

僕が大切にしているのは、
「この現場で、確実に使うものだけが並んでいる」状態です。

必要十分。
それ以上でも、それ以下でもない。

このバランスが取れていると、現場は驚くほどスムーズに進みます。

セッティングは「撮影の意図」を説明するもの

機材セッティングは、
ただの準備作業ではありません。

それは、
「今日はこういう映像を撮ります」
という無言のプレゼンテーションでもあります。

例えば、

  • ライティングがシンプル → 画の方向性が明確
  • 機材の配置が整理されている → 撮影プランや動線が見えている
  • ケーブルや足元が整っている → 思わぬ事故を防げる

こうした要素が積み重なることで、
クライアントは自然と安心します。

説明しなくても、
「ちゃんと考えてくれているな」と伝わる状態をつくること。
それが、セッティングの役割だと思っています。

トラブルを“起こさない前提”で組む

信頼される現場ほど、
実はトラブルが起きません。

それは運がいいからではなく、
トラブルが起きにくい組み方をしているからです。

  • バッテリーは余裕を持って準備しているか
  • 記録メディアは複数あるか
  • ケーブルは無理なテンションがかかっていないか
  • 万が一の代替手段が想定されているか

こうした細かい部分は、
撮影が始まると誰も口にしません。

でも、何も起きないこと自体が、
「信頼されている証拠」だと感じています。

機材が“主役”にならない現場をつくる

これはとても大事にしている考え方です。

機材が目立ちすぎる現場は、
どこか落ち着きがなくなります。

主役は、
被写体であり、ストーリーであり、
クライアントが伝えたいもの。

機材は、そのための裏方であるべきです。

だからこそ、

  • 動線を邪魔しない配置
  • 必要以上に目立たないセッティング
  • 現場の空気を壊さない規模感

こうした点を意識しています。

結果的に、
「撮影していることを忘れるくらい自然だった」
と言っていただける現場が、いちばん良い現場だと思っています。

「ちゃんと準備している」ことが、いちばんの信頼材料

高価な機材を使っているかどうかよりも、
クライアントが見ているのは、実はとてもシンプルです。

  • 事前に考えてきているか
  • 現場で慌てていないか
  • 判断が一貫しているか

そのすべてが、
機材セッティングににじみ出ます。

僕は、
「機材は、仕事への姿勢がそのまま表れるもの」
だと思っています。

おわりに

現場で信頼されるかどうかは、
大きな一言や派手な演出で決まるものではありません。

静かに、淡々と、
でも確実に準備が整っていること。

その積み重ねが、
「このチームに任せてよかった」
という感覚につながっていくのだと思います。

これからも、
機材に振り回されることなく、
機材をきちんと“使いこなす”現場をつくっていきたいと思います。

Posted byMatsushita