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2026/04/03

クリエイティブを仕事にするまで#7 続けるために、発信を続ける

ここまで、信頼されること、好きなことを磨き続けること、相手の目的を考えることについて書いてきました。
どれも、クリエイティブを仕事にしていくうえで大切なことだと思っています。

そして最後に、これから先のこととして、もう一つ大事だと思うことがあります。
それが、自分の仕事を外に見える形で残しておくことです。

これは僕自身の失敗でもあるんですが、以前は人づてで仕事が入ってくることが多くて、それである程度回ってしまっていました。
もちろん、それ自体はありがたいことだし、紹介やつながりで仕事をいただけるのは本当に大きいことです。

ただ、その一方で、自分の実績を見て誰かが連絡してくれるような場所を、ちゃんと作れていなかったんですよね。
ホームページも、発信も、後回しになっていた。
その結果、仕事はある程度続いていても、それがもっと広がっていく感じがあまり見えなかった時期がありました。

今振り返ると、そこはすごくもったいなかったなと思っています。

作るだけでは、次の仕事にはつながりにくい

クリエイターって、本当にたくさんいます。
フリーランスでやっている人もいれば、会社としてやっている人もいる。
副業でやっている人もいれば、本業としてしっかり取り組んでいる人もいる。
今は昔よりも、仕事としてクリエイティブに関わる人の数はかなり増えていると思います。

その中で、これまで書いてきたように、信頼されること、人柄を大事にすること、スキルを磨き続けること、相手の目的を考えることは、もちろん大前提としてすごく大事です。
でも、それに加えてやっぱり必要なのが、発信をし続けることなんだと思います。

ここでいう発信って、別にガツガツ売り込むことではありません。
自分を大きく見せたり、無理に目立とうとしたりすることでもない。
そうじゃなくて、自分が作ったものを、ちゃんと大切に外に見せられる状態にしておくこと。
それがすごく大事なんだと思います。

自分のプラットフォームは、早めに作った方がいい

それがホームページなのか、Instagramなのか、YouTubeなのか、あるいは別の形なのかは人それぞれだと思います。
でも、どんな形であっても、自分の仕事が見える場所を持っておくことは大事です。

何を作っている人なのか。
どんな考えで仕事をしているのか。
どんな雰囲気のものが得意なのか。
それが見えるだけで、依頼のされ方はかなり変わってくると思います。

人って、何も知らない相手にはなかなか頼めません。
でも、前からその人の仕事を見ていたり、考え方を知っていたりすると、「この人ならお願いしてみたい」と思うことがあります。

実際、仕事って突然来るようでいて、突然ではないことも多いと思っています。
どこかで見られていて、覚えてもらっていて、タイミングが来た時に連絡が来る。
そういうことは結構あります。

だからこそ、早い段階から自分のプラットフォームを作っておいた方がいい。
これは本当にそう思います。

Youtube上で制作した動画のショーリールなどを置いておくのもいいと思います。

発信は、すぐに結果が出るものではない

ただ、ここで大事なのは、発信ってすぐに効果が出るものではないということです。

ホームページを作ったからといって、翌日から問い合わせが増えるわけではない。
Instagramを始めたからといって、すぐに仕事が来るわけでもない。
YouTubeも、ブログも、SNSも、そんなに簡単なものではないと思います。

たぶん、何をやっても時間はかかります。
しかも、思っている以上に時間がかかることも多いです。

でも逆に言えば、ちゃんと考えながら続けていけば、少しずつ効いてくるものでもあると思っています。
すぐに目に見える結果が出なくても、自分の仕事や考え方を積み重ねて見せていくことで、あとから効いてくる。
その感覚はすごく大事だと思います。

だから、発信は短距離走ではなくて、どちらかというと長い目で見るものなんだと思います。

発信には、自分なりの軸があった方がいい

何を発信するかは、人によって変わります。
でも、何でもかんでも出すというよりは、自分なりの軸を決めて続けていく方がいいと思っています。

たとえば、ブライダルをやっているなら、ブライダルの仕事に関することを発信する。
撮影の裏側でもいいし、どういうところを大事にしているのかでもいい。
CMや広告系なら、案件の裏側や考え方を発信してもいいと思います。
あるいは、クリエイティブに対してどんな姿勢で向き合っているのか、みたいなことを書いていくのもひとつです。

人が普段あまり知らないこと。
その仕事をしているからこそ見えていること。
自分が大事にしていること。
そういうものを、ひとつの軸を持って発信していくと、見ている人にも伝わりやすくなると思います。

発信は、量だけではなくて、何を軸に続けるかも大切です。

ジャンルを絞ってチュートリアル系動画も信頼につながっていいと思います。

見える形にしておくことが、未来の仕事につながる

ここまで書いてきたことは、どれもすぐに答えが出るものではありません。
信頼も、スキルも、提案力も、発信も、全部少しずつ積み上がっていくものだと思います。

でも、その積み上げたものをちゃんと外に見せられる状態にしておくことで、未来の仕事につながる可能性は確実に増えていきます。

人づての紹介だけに頼るのではなく、自分の仕事を見て興味を持ってもらえる状態を作っておく。
それは、これから先も仕事を続けていくうえで、すごく大事な土台になると思います。

僕自身、そこを後回しにしてきた時期があったからこそ、今はなおさらそう感じています。
もっと早くやっておけばよかったと思うからこそ、これはちゃんと書いておきたいことです。

最後に

クリエイティブを仕事にしていくうえで大切なのは、ただ上手く作ることだけではありません。
信頼されること。
好きなことを磨き続けること。
相手の目的を考えること。
そして、それらをちゃんと見える形にしておくこと。

発信は目立つためのものではなくて、自分の仕事を必要な人に届けるための土台なんだと思います。
すぐに結果が出なくても、早い段階から少しずつ積み上げておくこと。
それが、次の仕事や、その先の広がりにつながっていくはずです。

ここまで、信頼されること、好きなことを磨き続けること、相手の目的を考えること、そして発信していくことについて書いてきました。
こうやって並べてみると、これは何も映像の仕事だけに限った話ではないなと思っています。

クリエイティブの仕事に見えて、実はどんな仕事にも通じる部分がある。
目の前の相手に誠実に向き合うこと。
自分の力を少しずつ磨き続けること。
相手が何を求めているのかを考えること。
そして、自分がやっていることをちゃんと伝わる形にしていくこと。

結局、好きなことを仕事にしていくというのは、ただ「好き」でいるだけでは続かなくて、その好きなことに対してどれだけ真剣に向き合えるかなんだと思います。
信頼されることも、実力をつけることも、考えることも、発信することも、全部その延長線上にあるものです。

映像の仕事もそうだし、きっとそれ以外の仕事でも同じで、すぐに形になるものばかりではありません。
でも、こういう地味なことを一つずつ積み重ねていくことが、結果として仕事になっていくし、長く続けていける力になっていくんだと思います。

好きなことを仕事にするというと、特別な才能が必要に見えることもあるけれど、実際には、特別な一発よりも、目の前のことを大事にしながら積み上げていく姿勢の方がずっと大事なのかもしれません。

この連載で書いてきたことが、これから何かを仕事にしていきたい人や、今まさに続け方を考えている人にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
好きなことを仕事にしていく道は簡単ではないけれど、その分、自分で積み上げた実感がちゃんと残る道でもあると思っています。

好きなことを仕事にするというのは、才能を証明することではなく、自分の好きなものに対して、誠実に向き合い続けることなのかもしれません。

Posted byMatsushita