本文までスキップする
2025/12/17

クライアントワークを進めるうえで、心がけていること。

映像の仕事をしていると、「撮影って楽しそうですね」と言っていただくことがよくあります。
もちろん現場は楽しいのですが、実はそこに辿りつくまでの“準備”こそ、僕らが一番大切にしている部分です。

今日は、普段クライアントワークの中で意識していることを、少し丁寧に書いてみようと思います。

1. まずは“聞くこと”から始まる

映像制作の成否の7割は、ヒアリングで決まると思っています。

「何をやりたいのか」
「どんな課題を解決したいのか」
「誰に届けたいのか」
「その先にどんな未来を描いているのか」

僕らが最初にすることは、クライアントの言葉をじっくり聞くことです。
実現したい方向性だけでなく、まだ言語化できていない思いまで、一緒に探っていく時間をとても大切にしています。

そして僕らの経験や知識が活かせる場面では、
クライアントが当初イメージしていた以上のものにできるように、できる限り提案も重ねます。

あなたのお話を聞きながら、
「だったら、こんな見せ方もできますよ」
「お客さまが受け取る印象は、こちらの方が強くなるかもしれません」
と、伴走するイメージです。

2. 一つの映像には“時間”をかけるべきだと思う

映像は、急ごしらえで良いものはできません。
構成・画作り・音・色・テンポ・空気感…
それぞれが丁寧に積み重なって、はじめて“伝わる”映像になります。

だから僕らは、
「早く・安く」ではなく、「丁寧に・向き合う」こと
を大切にして制作しています。

もちろんスピードが必要な案件もありますが、
その場合でも “丁寧さ” を手放すことはしません。

3. クライアントとそのサービスを“好きになる”姿勢

僕の中で仕事をお受けする時の、ひとつのルールがあります。

「好きになれないものは撮らない」

これは“偉そう”ではなく、
クライアントに不誠実になりたくないという理由です。

商品・サービス・企業の姿勢や哲学を知り、理解し、好きになってはじめて、
映像の中に“本当の温度”を込めることができると思っています。

裏を返せば、
しっかり共感し、理解し、尊敬できるクライアントだからこそ、僕らも全力で向き合える。
そんな関係を築けることを、いつもありがたく感じています。

4. 撮影前の準備は徹底的に:ムードボードから絵コンテまで

撮影当日は、実は“答え合わせ”のようなものです。

準備の段階で以下をしっかり固めます:

  • 共有したリファレンスをもとにムードボードを作成
  • 絵コンテ(ストーリーボード)で流れを視覚化
  • BGMの方向性
  • ライティングと画の質感
  • カメラワークや画角の決定

この時点でクライアントとの認識を揃えておくことで、
撮影は驚くほどスムーズに進みます。

5. 撮影は “楽しく、でも丁寧に” がいちばん良い

準備は綿密に。本番は臨機応変に。

映像制作あるあるですが、
どれだけ準備しても現場では“予想外に良い瞬間”が生まれます。

その瞬間を逃さないために、
僕らは常に柔軟にカメラを構え、
計画を土台にしながらも、その場の判断でより良くなる方へ舵を切ります。

そして何より、
現場の空気が良い撮影は、良い映像になる。
これはもう、何度も経験してきた確信です。

6. 編集は“地味だけど、いちばん愛情を注ぐ工程”

編集では、次のような細かい作業を丁寧に積み重ねています:

  • カットごとの取捨選択
  • 色味の調整(カラーグレーディング)
  • テロップやグラフィックの整理
  • BGMと映像の呼吸を合わせる
  • 小さなノイズの処理
  • 表情のニュアンスの見極め

特に “色” は僕らの強みでもある部分なので、
世界観に合う質感になるまで妥協なく調整します。

7. 納品後のフォローも、僕らの仕事

「はい、納品したので終わりです」
とは思っていません。

むしろここからがコミュニケーションのスタートで、

  • SNSでの使い方
  • 次の企画への布石
  • 運用面での相談

など、気軽に相談していただける関係でありたいと思っています。

おわりに

僕らが大切にしているのは、
“映像を作る” ことより前に、“人と向き合う” ことです。

丁寧に聞き、
時間をかけて理解し、
僕ら自身もそのサービスを好きになって、
一緒に悩み、一緒に考え、一緒につくる。

その先にあるのが、
クライアントと僕らの“共作”としての映像です。

これからも、そんな誠実なスタンスで
ひとつひとつのプロジェクトに向き合っていきたいと思います。

では、また!

Posted byMatsushita