
映像制作というと、
どうしてもカメラやレンズといった「機材」に目が向きがちですが、
実際の現場では、アプリケーションに助けられている場面もかなり多いです。
今回は、
僕が映像制作の中でよく使っているアプリケーションを3つご紹介します。
どれも派手なものではありませんが、
プリプロダクションから撮影現場まで、
制作全体をスムーズにしてくれる存在です。
プリプロダクションを支える「Milanote」

まず一つ目は Milanote。
これは主に、撮影前の準備段階で使っています。
Milanoteの一番良いところは、
情報を直感的に扱えるところだと思っています。
- To Doリスト
- 企画のメモ
- PDF資料
- 音源データ(MP3)
- ムードボード用の画像
- 参考映像のリンク
こういった情報を、
一つのボード上にまとめて配置できます。
文章、画像、データを
「どう整理するか」を考えなくても、
感覚的に並べていけるのが使いやすいポイントです。
また、作成したボードは
そのままウェブ上で共有できます。
URLを送るだけでチームに見てもらえるので、
共有のために特別な準備をする必要がありません。
見る側も、
Milanoteをインストールする必要がないので、
クライアントや外部スタッフとのやり取りでも重宝しています。

ロケハンの精度を上げてくれる「Sun Seeker」
二つ目は Sun Seeker。
太陽の位置を確認できるアプリです。
ロケ撮影では、
「その時間に、どんな光が入るか」が
映像の印象を大きく左右します。
Sun Seekerを使うと、
- どの方向から
- どのくらいの角度で
- 何時ごろに
太陽光が当たるのかを、
事前に把握することができます。
完璧に予測するというより、
「当日はこういう光になりそうだな」と
頭の中でイメージしておけるのが大きいです。
これをやらずに、
感覚だけで逆光や夕景を狙ってしまうと、
時間が合わなかったり、
思ったような絵が撮れなかったりすることも多いです。
iPhoneひとつで使えるので、
コンパクトにロケハンできるのも助かっています。

アングルの共有をスムーズにする「Cadrage」
三つ目は Cadrage。
カメラとレンズを選ぶことで、
その組み合わせの画角をシミュレーションできるアプリです。
ロケハン時に撮影した写真には、
位置情報やアングルの情報が残るので、
- どこで
- どんな立ち位置で
- どんな画を想定していたか
を、あとから整理しやすいのが特徴です。
また、撮影前のミーティングでも活躍します。
実際のカメラを持ち出して
アングルを確認するのは、
時間も人手も必要になりますが、
iPadやiPhoneでCadrageを使えば、
「このカットは、このくらいの引きで」
「ここは、もう少し寄りたい」
と、画を見せながら共有できます。
言葉だけで説明するよりも、
イメージが揃いやすく、
チーム内の認識ズレを減らせると感じています。

おわりに
今回ご紹介した3つのアプリケーションは、
映像のクオリティを直接上げてくれるものではありません。
ですが、
- 考える
- 準備する
- 共有する
- 判断する
このプロセスを、
確実に楽にしてくれます。
Milanoteで考えをまとめ、
Sun Seekerで光を読み、
Cadrageで画を共有する。
この流れがあるだけで、
撮影当日の余裕が少し増える気がしています。
映像制作は、
カメラを回す前の時間がとても大切な仕事です。
こうしたアプリケーションをうまく使いながら、
制作全体を丁寧に進めていけたらと思っています。