
こんにちは!axis.代表の松下です!
今日は、クリエイターにとって一番大切なスキルをご紹介します!
映像制作の現場では、カメラワークやライティング、編集の技術が注目されがちですが、
どれだけ素晴らしい作品を撮っても、データが消えたらすべてがゼロ になります。
これは大げさではなく、本当に。
だからこそ、データ管理はクリエイターにとって“技術”と同じくらい、
いや、それ以上に大切なことだと僕は考えています。
今日は、これまでの経験と、僕自身が痛感した失敗談も含めて、
データバックアップの本質について書いていこうと思います。
1. 記録媒体は必ず信頼できるメーカーのものを使う
まず大前提ですが、
SDカードやSSDは“安さ”で選ぶと本当に危険です。
・突然認識しなくなる
・データが壊れる
・書き込みエラーが発生する
格安メディアにはこうしたリスクがつきまといます。
撮影は一発勝負。
その瞬間は二度と戻ってきません。
だからこそ、
記録媒体だけは妥協せず、有名メーカーの信頼できるものを使う。
これが最も簡単で、最も確実なリスク回避です。


2. 撮影中も可能な限り“二重化”する
現場でできる最低限のリスク対策は、“二重録画”です。
- ダブルスロットのカメラで同時記録
- 記録機能のある外部モニターにも収録する
- スチルならRAW+JPEGのように二種類保存
1つが壊れても、もう1つが生きていれば救われる。
現場ではこれだけで本当に安心感が変わります。
ミラーレス系のカメラを使う際は、カメラ側ではMOVファイル、レコーダー付きモニターにProResなどのコーデックを二重でレコーディングしています。

3. 撮影が終わったら“すぐに”バックアップをとる
これは僕が最も強調したいことです。
撮影後、すぐバックアップを取ること。
これを習慣にしていないと、本当に危険です。
忙しいと、
「あのデータ、あとでコピーしよう」
と先延ばしにしてしまいがちです。
しかし、その状態で次の案件に入り、
うっかりメディアをフォーマットしてしまったら……
当然、データは全消去です。
フォーマット後の復旧はほぼ不可能。
これは絶対に避けたい事故です。
4. 編集期間中は“複数箇所にバックアップ”を持つのが基本
僕は今、編集期間中は最低でも3箇所にデータを置きます。
- 現場でバックアップを作る(ポータブルSSD)※納品後まで保管
- NAS①(プロジェクト編集用)※納品後数年間保管
- NAS②(撮影データバックアップ専用)※納品後まで保管
「どれか1つが壊れても復旧できる」という状態を常に保つようにしています。
納品後も、契約内容に応じて、
数年間はデータを保管しておくのが理想 です。
5. 僕の唯一の“大失敗”。落雷でHDDが壊れ、3ヶ月アクセスできなかった話
これは本当に忘れられない苦い経験です。
以前、外付けHDDをメインに運用していた頃、
近隣で落雷があり、電流が自宅のコンセントへ、、、、、
HDD内のデータに突然アクセスできなくなりました。
復旧業者の見積もりは、
「2TB × 4台で100万円以上」
背筋が凍りました。
最終的にはメーカー修理で復旧し、費用はかからなかったものの……
問題はここから。
データにアクセスできない期間が約3ヶ月続いたのです。
その間:
・仕事の進行が止まる
・納期にも支障が出る
・頭の中は不安だらけ
・精神的にもかなり辛い日々
何より、
「データを守る仕組みを作ってこなかった自分への後悔」 が重くのしかかりました。
正直、この期間はかなり精神的に追い詰められました。
この経験が今のバックアップ体制を作る決定的なきっかけになりました。
6. 落雷・停電対策としてUPSを導入した
あの出来事以来、僕は必ず UPS(無停電電源装置) を導入しています。
UPSは、
- 落雷の電圧変動
- 停電
から機材を守り、
データ破損を未然に防いでくれる装置 です。
NAS、外付けストレージなど、
重要な機材はすべてUPSを通して運用するようにしました。
数万円の投資で、数十万〜数百万の損失を防げる。
そう考えると、UPSはデータ管理の必須アイテムだと思っています。

7. 僕の現在のバックアップフロー(参考用)
撮影
↓
現場でポータブルSSDにバックアップ
↓
アトリエの NAS①(編集用) に書き込み
↓
撮影データバックアップ専用の NAS② にも書き込み(納品後削除)
↓
全データ確認後に、カメラのメディアをフォーマット
この「二重・三重の体制」を整えてからは、
データ管理に対する不安がほぼゼロになりました。
まとめ:データ管理は“技術”ではなく、クリエイターの責任
映像制作において、
データは作品そのものです。
どれだけ良いカットを撮っても、
どれだけ丁寧に編集しても、
データが消えればすべて終わり。
だからこそ、
バックアップは「やったほうがいい」ではなく、「必ずやるべき」もの。
僕の失敗が、誰かの事故防止につながれば嬉しいです。
では、また!