クリエイティブを楽しむために

僕がこの仕事をしていて思うのは、
「クリエイティブは努力や根性で続けるものじゃなく、楽しむ力が大切」だということです。
好きなことを仕事にすると、どうしても義務感や焦りが生まれる瞬間があります。
でも、どんな時も“楽しむ感覚”を忘れなければ、創作はきっと続けられる。
今日は僕が意識している、クリエイティブを長く楽しむための心構えを書いてみます。
①インプットを大切にする

良い作品をつくるには、良いインプットが欠かせません。
本や映画、写真集などから得られる刺激ももちろん大事ですが、
それと同じくらい、実際に自分の体で感じる体験も大切だと思っています。
旅に出て、知らない景色や人に出会う。
美味しいものを食べて、心から「うまい」と感じる。
趣味に没頭して時間を忘れる。
そういう「生きて感じたこと」が、作品に深みを与えてくれます。
映像に“温度”や“空気感”が宿るのは、そういうリアルな経験からなんじゃないかと感じます。



②SNSを見すぎない

映像をつくっていると、つい他のクリエイターの作品を見てしまいますよね。
SNSはリサーチや学びの場としてはとても便利ですが、
気づかないうちに「誰かと比べる場所」にもなってしまうことがあります。
他人の“完成形”だけを見て、自分の途中経過と比べて落ち込む。
僕も何度もそんな経験をしました。
だから最近は、目的があるときだけSNSを見るようにしています。
「なんとなく眺める時間」を減らすだけで、驚くほど気持ちが安定するんです。
自分のペースで、自分の創作に向き合う時間を取り戻すことができると思います。
③体を動かす
クリエイターの仕事は、撮影以外はほとんどデスクワーク。
気づくと何時間も座りっぱなしなんてこともあります。
でも、良い創作は健康な体から。
少し汗をかくだけでも頭がすっきりして、新しい発想が生まれやすくなります。
ジムに行かなくても、散歩でも十分。
僕はトレーニングが好きなのでジムで体を鍛えていますが、
これは筋肉を増やすためだけじゃなくて、心のメンテナンスにもなっています。
体を動かすことで、気持ちをリセットできる。
創作を続けるうえで、これは本当に大切なことだと感じます。

④まずは発表してみる

「自分の作品を公開するのが怖い」
これは、クリエイターなら誰もが通る感情だと思います。
SNSやプラットフォームに投稿しても、最初は誰も見てくれないかもしれない。
でも、そもそも出さなければ、誰にも届くことはありません。
完璧じゃなくてもいい。
自信がなくてもいい。
まずは一歩、“発表する勇気”を持つこと。
誰かの反応を受け取ることで、次に進むためのヒントが必ず見つかります。
その繰り返しが、クリエイターとしての成長につながると思います。
⑤映像や写真以外の趣味を持つ
これは意外と大事なこと。
映像づくり以外の趣味を持つことで、発想の幅が広がります。
僕の場合は、ジムでのトレーニングとキャンプがその時間です。
筋トレは「努力すれば少しずつ成長できる」という実感をくれるし、
キャンプでは、自然の中で過ごすことで“自分の悩みがいかに小さなものか”を感じられます。
映像とは関係ないようで、実はこの時間がクリエイティブな思考をリセットしてくれるんです。
全く違う分野からインスピレーションをもらうことも多いです。

おわりに
クリエイティブを楽しむために必要なのは、
“がんばること”ではなく、“心が動く瞬間を大切にすること”だと思います。
見て、感じて、体験して。
落ち込む日もあれば、手が止まる日もある。
でも、その全部が創作の一部であり、あなたの表現の材料になります。
僕もまだまだ試行錯誤の途中ですが、
これからも「楽しむこと」を忘れずに、映像を作っていきたいと思います。